彼岸花(曼珠沙華)

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ヒガンバナ
□分類
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 単子葉植物綱 Monocotyledoneae
目 : ユリ目 Liliales
科 : ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
属 : ヒガンバナ属 Lycoris
種 : ヒガンバナ L. radiata

□学名  Lycoris radiata (L’Hér.) Herb.
□和名  ヒガンバナ彼岸花
□英名  リコリス(red) spider lily

 ヒガンバナヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。クロンキスト体系ではユリ科リコリス
マンジュシャゲ曼珠沙華)とも呼ばれる。学名の種小名 radiata は「放射状」の意味。

□特徴
 全草有毒な多年生の球根性植物。散系花序で6枚の花弁が放射状につく。日本には、中国か
朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まった帰化植物といわれているが、
土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、あぜや土手に植えたとも考え
られる。また鱗茎は薬になり、救荒食でもある。有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性
も無視できない。

 道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。生長の仕方は独特で、
夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30~50cmの花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端
に5~7個前後の花がつく。開花後、長さ30~50cmの線形の細い葉をロゼット状に出すが、翌春に
なると葉は枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。開花期には葉がなく、葉が
あるときは花がない。 鍾馗水仙ショウキズイセン)という黄色の変種が存在する。

 また、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。故に、雄株、雌株
の区別が無く種子で増えることができない。(遺伝子的には雌株である)中国から伝わった1株の
球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。

□有毒性
 鱗茎にアルカロイド(リコリン)を多く含む有毒植物。誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい
場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたる。水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られるが、これは
前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、
後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、人手によって植え
られたためである。 この毒は長時間水に晒せば抜くことが可能であり、鱗茎は澱粉に富んでいる
ため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされた事もあり、日本
テレビの『所さんの目がテン』では当時のレシピを使用しての食用実験をしたことがある。ただし、
万全な準備の上専門家の指導の元で行われた実験であり、実際に同様のことを行った場合、毒抜きの
時間が不十分であったり、長期間食して毒物が蓄積したために中毒を起こす危険があるため、絶対に
真似してはならない。また、花が終わった秋から春先にかけては葉だけになり、その姿が食用の
ノビルやアサツキに似ているため、誤食してしまうケースもある。

 鱗茎は石蒜(せきさん)という生薬名であり利尿や去痰作用があるが、有毒であるため素人が民間
療法として利用するのは危険である。

□名前に関わる話
 彼岸花(ひがんばな)の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来する。別の説には、これを
食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもある。上記の飢餓植物としての面から一考する
価値はあると思われる。別名の曼珠沙華は、法華経中の梵語に由来する(梵語での発音は「まん
じゅしゃか」に近い)。また、"天上の花"という意味も持っており、相反するものがある
(仏教の経典より)。仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」であり、ヒガンバナの外観とは
似ても似つかぬものである。国内には、曼珠沙華と称するカルト新興宗教団体も存在する。
万葉集にみえる"いちしの花"を彼岸花とする説もある。「路のべの壱師の花の灼然く人皆知りぬ
我が恋妻は」

 異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花
(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、はっかけばばあと呼んで、日本では不吉であると忌み
嫌われることもある。しかし、そのような連想が働かない欧米を中心に、園芸品種が多く開発されて
いる。園芸品種には赤のほか白、黄色の花弁をもつものがある。日本での別名・方言は千以上が知ら
れている(熊本国府高等学校PC同好会調査)。おそらく国内で、もっともたくさんの名を持つ植物で
あろう。

 また、韓国では彼岸花のことを「相思華」ともいう。 これは彼岸花が花と葉が同時に出ることは
ないから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味である。

 学名のLycoris(リコリス)とはギリシャ神話の女神、海の精:ネレイドの一人、Lycoriasの名前
からとられたもの。

 埼玉県日高市巾着田彼岸花の名所として知られ、巾着田の最寄り駅である西武池袋線高麗駅
に多数の臨時列車が停車したり、彼岸花ヘッドマークをあしらった列車を運行する。


□季語   秋の季語。
花言葉 「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。
□迷信   俗信では、家に持って帰ると、火事になる花とも言われている。
               
                  【フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)】参照


 彼岸花って、関心の無かった頃はあんまりいいイメージが無かったですね。

 決まって、お彼岸の季節に咲くもんだから、霊を迎えるイメージ。。。なんか怖いイメージがありまし

た。 小さい頃は、毒があるから『触ったらあかんよ』と母に教えられていましたし。。。

 昨年、ブログをはじめて彼岸花のイメージは変わりましたよ。

 決まってお彼岸に咲くもんだから、季節感があって秋のはじまりを告げる花。

 また、赤色しかないと思っていたのに、黄色を見つけ、白・ピンクとびっくりです。

 まぁ、黄色や白・ピンクは珍しさはあるものの、やっぱ赤がいいですよね。

 田園の緑にすごく映えて、今は彼岸花がないと物足らないような。。。。。

 近くでは、明日香や葛城の彼岸花をよく見に行きます。 葛城の九品寺では観光バスも来るか。。。。

 でも、ほんとこの時期は『彼岸花』が見頃ですよね。