江包・大西 お綱祭り
【祭りの概要】 素盞鳴尊と稲田姫命の結婚の儀式である。江包村から素盞鳴尊の雄綱、大西村から稲田姫命の 雌綱を運び寄り牛頭神社の神前で夫婦の契りを結ぶ神事である。両村人が四〇〇〇把の新藁を持 ち寄り円錐形の雄綱わ前々日に円輪形の雌綱は前日に作る。各、六〇〇キロの重量と一〇〇メー トルの長さをもつ大注連縄を当日神前で結合し「入船の式」を行い、神主の子孫繁栄、五穀豊穣 の祝詞による祈願を行う。 その間泥田で相撲をとり豊作を祝う等の行事などがある。この縄は五月の中頃までそのままお 祭りして置く。
【神事の意味】 網掛神事の文献はない。素盞鳴尊の八岐大蛇退治の神話は川の氾濫を大蛇に喩え退治したこと はそれを防ぎ守ったことを意味するという民俗学者の説がある。前記の由来記は非常に関係深い と言える。江包とは河に包まれた部落という意味の名称で昔は水災に苦しめられた土地であって 、それ故にこの行事が生まれたのであろう。仲人役は世襲の喜田家であり、両村の間には古くか ら婚姻関係が全く無いこと等、其の素朴な点から考えて古い時代から伝えられた農民の誇るべき 芸術とも言える。 素盞鳴尊と稲田姫命は「八雲立つ......」の古歌にある如く夫婦仲最も睦じい神であった。こ の祭は豊作を祈ると共に良き子宝に恵まれることを祈願する儀式でもある。更にそのすばらしき 相手恋人があらはれることを御願してもよいことになる。霊験あらたかなのか最近綱の下でその 意味の祈祷を願いでる方々が多くなった。
左が大西地区、市杵島神社の神主。 右が仲人役の喜田氏
大西地区の雌綱は500メートル進んでは、酒を飲み交わしゆっくりと素盞鳴神社へ向かいます。
途中、男達は田で泥相撲を行います。 こちらは大西地区。
背広姿なのに。。。。。この人も、もうドロドロ。
江包地区の雄綱は、神事の前々日に春日神社で作られます。
江包地区でも、田で泥相撲が行われます。 男達の楽しそうなこと。。。。
子供に戻った顔ですね♪
子供に戻った顔ですね♪
重さ600キロもある雄綱を、雌綱のある素盞鳴神社まで運びます。
大西地区の雌綱と、江包地区の雄綱が結合するところがここ素盞鳴神社です。
大西地区の雌綱が、最後の力を振り絞って全力で『網掛橋』を渡ります。
雌綱は鳥居の前にくくりつけられ、江包の雄綱を迎える準備を行います。
このおばさん達。。。。 大胆にも雌綱で記念撮影! 村の人があかん!って言うてるのに。
でも、もう皆さん結構酔ってられまして、呆れた顔で「お前ら神さんの中に入ってどないすん
ねん。 ぜったいおばはんら、みごもるからなぁー」のお言葉に一同爆笑です。
ねん。 ぜったいおばはんら、みごもるからなぁー」のお言葉に一同爆笑です。
いよいよ結合の瞬間!
はじめて見させてもらった綱掛祭。 住民の温かさを感じるお祭りでした。大西地区では
仲人さんが私達に酒を進めてくださったり、いろいろとお祭りのことを丁寧に教えて下さったり。
そこでお聞きしたのは、素盞鳴神社に向かう道に家が建ち、やむなく一筋変えたり。戦中は男
達がいず、お綱を三宝にのるぐらいに小さくしたところ、両村の女性達にしもの病気がはやった
そうです。名のある方にみてもらったところ、お綱を小さくしたことが原因だということで、従
来の大きさにもどしたそうです。
仲人さんが私達に酒を進めてくださったり、いろいろとお祭りのことを丁寧に教えて下さったり。
そこでお聞きしたのは、素盞鳴神社に向かう道に家が建ち、やむなく一筋変えたり。戦中は男
達がいず、お綱を三宝にのるぐらいに小さくしたところ、両村の女性達にしもの病気がはやった
そうです。名のある方にみてもらったところ、お綱を小さくしたことが原因だということで、従
来の大きさにもどしたそうです。
この祭りの見所は。あの大きな綱の行列。 泥相撲。 結合の瞬間でしょうか。。。。。
縁結びにも御利益がある祭り。。。。 大好きな彼氏と見るのもいいかもしれませんね。