亀石 (明日香)

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 明日香村に、亀の形のした可愛らしい石造物があります。
制作年代も用途もわからず、色々な説が流れている摩訶不思議な石造物です。
写真はあいにく半分が陰になり、見苦しくなってしまいました。
最近、明日香も更に観光化が進み、亀石も例に漏れず整備化が進んでいます。
ちょっとわかりづらいところにあるので、現地の案内書を参考にしてください。
案内書は、近鉄飛鳥駅やいたるところで無料で置かれています。

 所在地は、高市郡明日香村川原
 アクセスは、近鉄飛鳥駅から徒歩で約30分 橘寺からは徒歩で約10分
 長さ3.6m 幅2.1m 高さ1.8mの巨大な花崗岩

【概要】
いつ、何の目的で作られたのかは謎のままであるが、川原寺の所領の四隅を示す石標で
ないかと伝えられている。矢の方向から見て、実際は逆向きだったとも考えられる。
 
言い伝えによれば、大和盆地一帯が湖であった頃、対岸の当麻のへびと川原のナマズ
争いの結果、当麻に水を吸い取られ川原あたりは干上がってしまい、湖の亀はみんな
死んでしまった。亀を哀れに思った村人たちは「亀石」を造って、亀の供養をしたという。

亀石は以前は北を向き、次に東に向いたと言う。そして今は南西を向いているが、西の
向き当麻を睨みつけると、大和盆地は一円泥の海と化すと伝えられている。

亀石と呼ばれているが顔が三角形であることや、目が上に飛び出しているなど、顔だけを
見ると、亀と言うよりはカエルの特徴を捉えている。
松本清張は、斉明天皇の時代にグリフィン像を創ろうとしたが、加工途中で放棄されたもの
と言う説を出している。