山の辺の道(万葉歌碑) 1~5編

山の辺の道に行ってきましたよー
桜井駅でもらったパンフレットを参考に、万葉歌碑を探してきました。
番号は、パンフレットの番号(桜井駅側からの順番)となっています。


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こもりくの泊瀬の山青幡の忍阪の山は
走出のよろしき山の出立の
くわしき山ぞあたらしき山の荒れまく惜しも

巻名/巻13~3331
作者/作者未詳
筆者/有島生馬
場所/初瀬川沿い 仏教伝来の地付近

泊瀬の山、忍阪の山は、家から一走り出たところ、家の戸口を出たところ
にある(見える)美しくすぐれた山である。このりっぱな山をいつまでも
保ちたいのだが、年ごとに荒れていくのは、ほんとうに惜しいことである。



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夕さらば河蝦鳴くなる三輪川の
清き瀬の音を聞かくし良しも

巻名/巻10~2222
作者/作者未詳
筆者/樋口清之
場所/初瀬川沿い 仏教伝来の地

夕方になると、いつもカジカの鳴く声のする三輪川の清いたぎつ瀬の音を
聞くのは、何ともいえずいい気持ちだ。



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紫は仄(灰)さすものぞっぱ市の
八十のちまたに逢へる児や誰

巻名/巻12~3101
作者/作者未詳
筆者/今 東光
場所 海柘榴市観音堂付近

つば市の辻で逢った貴女は、何というお名前ですか。



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磯城島の日本の国に人二人
ありとし思はば何か嘆かむ

巻名/巻13~3249
作者/作者未詳
筆者/山口誓子
場所/磯城瑞籬宮跡

この大和の国に、私のいとしいと思う人が、もし二人もいると思うの
だったら、何もあれこれと嘆くことがありましょう。私の恋しい人は
たった一人しかいないものだから、あれやこれやと、気を遣うこと
ばかり多いのです。



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わが衣色に染めなむうまさけ
三室の山はもみぢしにけり

巻名/巻7~1094
作者/柿本人磨
筆者/林 房雄
場所/平等寺

三輪山の木々が美しく紅(黄)葉してきた。私の衣を、その美しい色で染めよう。