番水の時計

今も使われている『番水の時計』

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 奈良盆地は古くから水不足に悩まされ、争いは絶えなかった。特に葛城山麓にあるこの地域は、
土が砂質のため、農家は水問題は深刻。そこで楢原地区では、写真の『番水(ばんみず)の時計』
を使い、水を公平に分けています。
 この一帯を流れる鎌田川は、葛城川を経て大和川に流れています。鎌田川の上流の水を、この
『番水の時計』で時間を決め、各水田へ公平に引き入れています。
 番水時刻表は、田植えが始まる5月末から9月下旬まで使われ、日の出、日の入りの時間に合わ
せて取水時間も調整されています。

 このところ天気が良くなく、外へ出ることも少なかった今日この頃。 久々の天気に
朝から葛城古道を散策しに、九品寺の駐車場に車を停めてしばし散策。 節分に降った雪が
まだ少し残る中、とても気持ちのよい澄んだ空気が気持ちいい。
 九品寺から大和盆地を望むと、なにやら大きな時計らしきものが立っています。
近くまで行くと、『番水の時計』と書いてありました。 こらがあの『番水の時計}かー、と
思い、次の訪問地、駒形大重神社へ向かうことにしました。

撮影日 2008年2月5日(火)