薬師寺

南門

イメージ 1


手水舎

イメージ 2


中門と西塔

イメージ 3


 中門は昭和59年(1984)に西塔に引き続き復興されました。その年、10月8日の落慶法要の時には
お扉だけを開きました。そして、その後昭和天皇さまが奈良で開催された「わかくさ国体」の開会式
(10月10日)にお出ましになられ、その翌日に初通りを願える事が出来ました。また、平成3年
(1991)には二天王像も復元されました。

 中門 二天王像

金堂

イメージ 4


 金堂は享禄元年(1528)この地域の豪族の戦火に巻きこまれ、西塔などと共に焼け落ちてしまい
ました。その後、豊臣家が金堂の仮堂を建て、その後本格的な金堂の再建に取りかかる筈でしたが、
豊臣家滅亡などの事情で400年近く仮堂のままの状態でした。
 金堂の再建は歴代の薬師寺住職にとって悲願中の悲願でした。昭和42年(1967)高田好胤師が
晋山し、百万巻写経勧進による金堂再建を提唱、全国に写経勧進に歩かれ、その結果昭和46年
(1971)金堂の起工式を行い、そして昭和51年(1976)4月に白鳳時代様式の本格的な金堂として
復興しました。

薬師三尊像【国宝】…薬師如来日光菩薩月光菩薩[がっこうぼさつ]

東塔【国宝】

イメージ 5


 塔は本来お釈迦様のお墓を意味します。インドで梵語ストゥーパが音訳されて卒塔婆[そとうば]
となり、それが塔婆、更には塔と表現されるようになりました。お釈迦様のご遺骨(仏舎利[ぶっ
しゃり])を埋葬して盛り土をしたものが原型です。その塔婆を遠くからでも拝めるように、また
尊敬の気持ちから、より高い台の上にお祀りするようになったのです。
 薬師寺東塔は一見六重に見えますが、実は三重の塔です。これは各層に裳階[もこし]と言われる
小さい屋根があるためで、この大小の屋根の重なりが律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」
という愛称で親しまれています。
 塔の上層部を相輪[そうりん]といいます。その更に上部に尊い塔が火災にあわぬようにとの願い
をこめて、水煙が祀られています。水煙に透かし彫りされた24人の飛天は笛を奏で、花を蒔き、
衣を翻し、祈りを捧げる姿で、晴れ渡った大空にみ仏を讃えています。
 薬師寺で唯一創建当時より現存している建物で、1300年の悠久の時を重ねてきた歴史をその姿から
感じられます。

釈尊苦行像、四天王像…持国天増長天広目天多聞天

西塔

イメージ 6


 西塔は昭和56年(1981)に復興されました。東塔と比較すると、まずその鮮やかな色に目を奪われ
ますが、またそれは奈良を表わす色使いでもあると言えます。塔の連子窓[れんじまど]に使われて
いる色を「青[あお]」色、扉や柱に使われている色を「丹[に]」色と呼び、万葉集の一節に

あおによし ならのみやこは さくはなの におうがごとく いまさかりなり

 と歌われている事からも当時の平城京の華やかさを表現する意味もあったのではないかと思われます。 「青丹良し」とは奈良の枕ことばを意味するのです。色はもちろん連子窓の有無や屋根の反り、基檀の高さ等、東塔との違いが多く見られまが、(例えば、東塔の連子窓は、度重なる修復時に白壁に変えられています。)まさにその違いこそが1300年という歴史の流れを表しているのです。

 釈迦四相像…降魔成道、初転法輪、涅槃の三相の釈迦像、弥勒説法像

東回廊

イメージ 7


 回廊は、藤原京薬師寺では単廊であったとされていますが、平城京薬師寺では複廊と呼ばれる2重構造になっているのが特徴です。現在すでに第二期までが復興工事を完了し、第三期工事を進めています。

イメージ 8


大講堂

イメージ 9


 昭和51年に金堂、同56年に西塔が落慶し、以後中門・回廊の再建工事と平行して大講堂の復元設計
に着手。基本設計は西岡常一棟梁で金堂以来一貫した裳階付の薬師寺独自の様式です。大講堂は正面
41m、奥行20m、高さは約17mあり伽藍最大の建造物です。大講堂が金堂より大きいのは古代伽藍の
通則で、これは南都仏教が教学を重んじ講堂に大勢の学僧が参集して経典を講讃したためです。
特に薬師寺では平安時代に入ると南京三会[なんきょうさんえ]の一つ最勝会[さいしょうえ]の
道場となって、勅使[ちょくし]を迎えた法会が毎年盛大に営まれました。最勝会では持統天皇
持統6年(692)に天武天皇の菩提を弔うために奉安した高さ3丈(8,9m)、広さ2丈1尺8寸(6,5m)
阿弥陀浄土を写した大繍仏像が正面に祀られました。金堂の本尊薬師如来像が持統天皇の病気平癒の
願いを込め天武天皇が発願されたのはよく知られるところで、いわば薬師寺白鳳伽藍は、天武・持統
二代の天皇の夫婦愛が、それぞれ金堂と大講堂にこめられているのです。大講堂は現在の建築基準法
合わせ現代の技法を取り入れながら伝統工法による復元建築で、最大級の建物です。薬師寺白鳳伽藍の
雄大さを象徴しています。

 弥勒三尊像[みろくさんぞんぞう]
重要文化財】 弥勒如来、法苑林菩薩[ほうおんりんぼさつ]、大妙相菩薩[だいみょうそうぼさつ]

興楽門

イメージ 10


■所在地  奈良県奈良市西ノ京町457   電話 0742-33-6001 FAX 0742-33-6004
薬師寺への交通案内
      近鉄難波、京都から快速急行または特急で大和西大寺で乗り換え。
      各駅停車天理行きまたは橿原神宮前行きに乗車。西ノ京駅下車すぐ。

薬師寺HPより抜粋】

 な、なんと初めて薬師寺に行ってきましたよー。 学生時代に車窓から西塔と金堂の復元工事を
してたのを思い出します。 若草山の山焼きなどでよく目にするお寺ですよね。
前回法隆寺を見たので、第一印象は伽藍が狭いかなって・・・・あとは東塔以外は新しく、華やかな
印象を受けました。先ずは、休ヶ岡八幡宮で清めて薬師寺南門で拝観料を支払って、すぐ左手に
ある手水舎で再度お清め・・・中門の天王像を拝み白鳳伽藍を一望して東塔、金堂、西塔を見学。
金堂の裏では鉢に蓮が植えられ、まだ早かったのですが一輪のつぼみと花がさいていましたよ。
大講堂では、若いお坊さんが埼玉の中学生に講演しており、便乗して楽しいお話を聞かせてもらい
ました。 あとは興楽門から出て唐招提寺に。 梅雨も一休み。ほんといい天気の観光日和となり
ました。 残念なのは『がんこ一徹長屋』が閉まってたんですよー





■撮影日  2008年6月16日(月)