久々のプチツーリング
人事異動で、今日から日曜日が休みになる。 目的も無く日曜日に休むことなど今まで無かった。
日曜日のイメージは、渋滞・人混み・ランチが高いとまったくいいイメージがない私。
たが、いい天気にはかなわないようだ。
カメラを車に積んで、馬見丘陵公園に向かうが、バイクの姿を見て家に引き返した。
家に着くと、早々に準備を始める。
革ジャンを着、サイドバッグにカメラを詰め込んでバイクを跨ぐと、埃まみれの黒駒がいた。
そう言えば半年以上も乗っていなかった。。。。
キーを刺し、スターターを押すと。。。。。キュルキュルキュルと今にも止まりそうなセルの音。
かろうじて、エンジンが目を覚ましてくれた。
倉庫からバイクを出し、手袋をつけ、ヘルメットを被り準備OK!
ゆっくりと黒駒を走らせた。。。。 目的地は、明日香にしよう。
ポカポカ陽気でも、バイクではまだまだ寒い。。。 でも、まるくなってバイクは乗れない!
股を広げ、胸を張って、黒駒の低音サウンドを楽しむ。 やはりバイクはいい。
まずは、甘樫の丘の前を走り抜け、亀石を目指す。 亀石は、相変わらず眠そうな目をしていた。
次は、石舞台へ行こう。。。。
石舞台の前の丘には、菜の花が咲き乱れていた。
一面菜の花の香りが漂い、もう春だと感じさせてくれる。
この丘から、石舞台を見るのが好きだ。
石舞台では、桃の花が満開を迎えていた。
次は、栢森へ行こう。 稲淵を越え、栢森の村に入る。
更に奥に黒駒を走らせると、『女渕』という地に入った。
明日香は自分の庭と思っていたが、この地に入ったのは始めてであった。
滝の音が聞こえ、黒駒を止め滝の音がする方へ。。。。
この渕は、竜在峠から発する細谷の小字メブチに所存し女渕と呼ばれている。女渕は5~6mの滝があり、深さは6m程の青竹を入れて測ろうとしたが底にとどかなかったという。男渕はここから約1.5km上流にあり高さ9m幅2m余りの滝がかかっている。女渕・男渕とも竜宮に通じ、
(女渕は女神、男渕は男神)が住むといわれている。また2つの渕は、ともに雨乞いに霊験がいちじるしいといい、日本書紀 皇極天皇元年(642)の条に「8月の甲申の朔に、天皇、南渕の河上に幸に跪きて四方を拝む。天を仰ぎて祈ひたまふ。即ち雷なりて大雨ふる。逆に雨ふること五日。
薄く天下を潤す。とあり、天皇自らがこの地で降雨祈願を行なった場所とも考えられる。
【現地説明板より抜粋】
女渕の説明板を読むと、行かないけませんよね。
女渕からは道も険しくなり、ところどころ舗装も無くなります。
道は湧き水が絶えず流れており、アメリカンバイクでは走れたものではなかった。約1.5kmほど進
んだところで、「男渕」の看板が目に付いた。
ここからはバイクは入れそうも無く、徒歩で入っていくことに。。。。。
結局、男渕の滝のそばには行く事ができなかった。 遠目で写した写真が、滝だろうか。。。
加夜奈留美命神社
帰り、栢森の加夜奈留美命神社で一服。
煙草は2年ほどやめていたのだが、昨年の年末辺りから時々吸うようになった。
時計は3時。 境内の日当たりのいいとこに座り、石舞台で購入した缶コーヒーをポケットから取り出
し、煙草を楽しんだ。 水の流れる音が心地よい。
この時間が、なんともいえぬ幸せな時間なのである。