亀石

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 明日香にある謎の遺跡のひとつ。 橘寺から西に向かう畦道沿いにぽつんとある亀石。
 現在は隣にお店が建っており、できれば周りになにもつくってはほしくなかったと思うのは私だけ
でしょうか。。。。。  亀石の由来は、見たとおり『亀』に似ているところから付けられた。
 
 この亀石は、長さ3.6メートル、幅2.1メートル、高さ1.8メートルの巨大な花崗岩でできている。
 
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 この亀石にはいくつかの言い伝えがあります。
 むかしむかし奈良盆地が湖であったころ、対岸の当麻のへびと川原のナマズが争った。
当麻のへびび水を吸い取られ、川原辺りは干上がってしまい湖の亀は皆死んでしまったそうな。
その亀を哀れに思った村人たちが、この『亀石』を造って供養したと言われています。
 また『亀石』は、以前は北を向いていた。 次に東を向いた。 現在は南西を向いていますが、
当麻がある西を向くと奈良盆地は再び湖になると伝えられています。
 
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 この眠たそうな瞼がかわいいですね♪ 亀とも言われますが、蛙にも似てますよね。
 
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 いや~ん。。。。  亀石の後姿。
 
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 実際、亀石はいつ? なんの目的で造られたんでしょう?
 
 川原寺の所領の四隅を示す石標?
 猿石を含めた古墳に関する遺物?
 斉明天皇の時代にグリフィン像を造ろうとした加工途中のもの? 
 干ばつのときの水神様 
 
 などなど説がありますが、どれも定かではありません。 明日香はこういう謎が多く、当時の
風景を思いよせながら、いろいろ想像するのもいいかもしれませんね。
 
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■撮影日  2010年5月6日(木)
■所在地  高市郡明日香村川原