談山神社 嘉吉祭(準備風景)

 
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 毎年10月第二日曜日に行われる、談山神社の嘉吉祭。
 
 そのお供えものが談山神社社務所で造られると知り、知人といっしょにお邪魔することが
できました。
 
 
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 ≪嘉吉祭≫
 嘉吉祭の歴史は古く、室町時代にはじまります。
 南北朝合一ののち永享7年(1435)、南朝の遺臣が多武峰に拠って兵を起こしたため、 同10年
(1438)8月、足利幕府の大軍がこれを攻め、「大和永享の乱」の兵火によって一山が焼失しました。
 この兵火を避けて御神体を一時、飛鳥の橘寺に遷座しましたが、 3年後の嘉吉元年(1441)9月に
もとの多武峰帰座され、この時に郷中の人たちがお祝いしたことがお祭りの起源になります。
 
 寛正6年には勅使が派遣され、嘉吉元年の御神体奉還の日をもって「永世不易の祭事」が営まれ
嘉吉祭のはじまりまりました。 
 そして御神体の帰座を喜んだ一山の人々(氏子)が 多武峰の秋の収穫物をととのえて供えた神饌
を「百味の御食」というようになり、今日まで600年間絶えることなく続いているのです。
 
 「百味の御食」は、奈良県指定の無形文化財に指定されています。
 穀類、果実、野菜などを独特な盛り付けで美しく飾られ、当初はその名の通り100種のお供えで
構成されていましたが、明治22年に現在の約30種類に定められたそうです。
 
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 この一粒一粒が手作業で、和稲(にぎしね)、荒稲(あらしね)に付けられていきます。
 
 気の遠くなりそうな作業ですね。
 
 
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 過去の作品を見て、忠実に再現されます。
 
 
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 こんな小さなお子さんも、お供え物をつくります。
 
 年寄りから、こうして引き継がれていくんですね。
 
 
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 『とんぼ』と呼ばれるお供え物。
 
 
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 ほんと、貴重な作業風景を見させていただきました。
 
 製作に関わられた方からも、親切丁寧に教えて頂いたり。
 
 この場を借りて、お礼申し上げ舞す。    ありがとうございました。
 
 
 
 
 
■撮影日  2013年10月11日(金)