多田集落から見た佐比山城
すぐ北には、多田北城があるため防御線は南に向けられています。
多田北城から更に北へ進むと、笠間川沿いに多田下城が築かれており
更に北へ進むと、貝那木山城が北の防御線として築かれています。
おそらく、吐山氏・山田氏・福住氏などの防御線として貝那木山城は
重要な役割を果たしていたと思われます。
== 主郭 ==
主郭は土塁で囲まれており、現在は寺の奥院が建てられています。
ここからの眺望は遠く貝那木山城まで見渡せ、敵からの動きが手に取る
ようにわかったと思えます。
二ノ郭
頂上に近ずくと右手に竪堀群があり、南側の防御を強化しています。
左手には二ノ郭があり、虎口に押し寄せた敵を、主郭や二の郭から攻撃を
しやすいよう配置されています。
登城口にあたる満寿寺
佐比山城は現在満寿寺の境内となっており、主郭は寺の奥院が建って
います。大手道は満寿寺の境内から入っていきますので、間違える事なく
主郭へ辿りつけるはずです。
別称 多田城
所在地 宇陀市室生区多田
形式 山城
標高 519m 比高 77m
南北 150m 東西 60m
築城年代 南北朝時代
築城者・城主 多田氏
登城日 2007年3月18日(日)