《53》馬出、石組土塁、駐屯施設など見応え満載! 赤埴上城

主郭南側の空堀

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 登城口から上を見上げると、この空堀が見えます。 この空堀は主郭の南から東に回り込んでおり
虎口には土橋が設けられています。

馬出

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 虎口の前に馬出があります。 写真は、馬出の南東の角を写したものです。
馬出の土塁の周りには、堀状になっています。

虎口

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 主郭に入る部分、虎口です。 この虎口は石組土塁となっており中世後期に改修されたことがわかります。 土塁は南側から東側・北側へコの字型に設けられています。

主郭

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 主郭は正方形で、南側から東側・北側へのコの字型の土塁で防御しており、西側は急斜面になっており、自然地形に守られています。

北郭の南側空堀

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 主郭からは、北郭はまったく見えない位置にあり、相当の軍を待機できる規模がありました。
南側に空堀と土塁が設けられており、この土塁も石組土塁で守られていたと思われます。

北郭の南側土塁

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 北郭から見ると相当の高さがありました。 おそらく石組土塁で固められていたと思われます。

登城口

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 登城口です。赤埴上城の案内標の横に調度、車一台が停めれるスペースがあります。
 登城口(大手道)は車の左側から入り、主郭南側の空堀に向かってジグザグに登って行きます。


 この城は、参考サイトでお世話になっている星野氏の案内で訪城しました。 おそらく赤埴氏の城を、織田軍が伊賀攻め侵攻の足がかりとして改修された城だと思われます。
 まさしく戦う城。今まで見た大和の中世城郭とは違い、大軍を駐屯させる施設を持ち、かつ無駄の無い防御施設が、当時の築城レベルを知ることができます。 興奮冷めやらぬ城郭でした。
 麓まで車で行け、主郭までもすぐに登れる城ですので、お城に興味のある方は是非、訪城をお勧めできるお城ですよ。


□所在地   宇陀市榛原区赤埴上俵
□形式    丘城
□高さ    標高590m 比高50m
□規模    南北280m 東西110m
□築城年代  不明
□築城者   赤埴氏  城主  赤埴氏ほか
□遺構    郭・空堀・土塁・石組・土橋




■登城日  2008年3月11日(火)

【参考サイト  奈良大和路「気分はコクジン2」】
 http://gfi401.fc2web.com/narakokujin2-59.htm