宮滝

  よき人の よしとよく見て よしと言ひし
   
              吉野よく見よ よき人よく見つ


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 10年間の在位中、吉野に31回も行幸した持統天皇。 若き日、追われるように都を離れ、夫・大海人皇子のただ一人の妻として吉野に潜んだ時期は、人生最大の危機ではあったが、ひとりの女性としては蜜月にも似た思いを味わった幸福な時であったのかもしれない。
 離宮が置かれた宮滝は水の聖地。 奇岩・巨石が連なる間に深いエメラルド色の水をたたえ、あるいは激しく飛沫をあげる。大和のおだやかな風景に包まれて暮らす人びとにとっては、別天地に思えたことだろう。
                        【藤原京ルネッサンス公式ガイドブックより抜粋】

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 このエメラルド色の川。そしてこの透明度。柴橋から眺めていると吸い込まれそうになってきます。持

天皇もきっとこの景色を見ていたんでしょうね。

夢のわだ
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 吉野山から流れるm像の小川がこの吉野川に合流する地点を「夢のわだ」といいます。

中岩の松
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 吉野山南朝の皇居があった時、まだ幼かった寛成親王(後の長慶天皇)が狩りに来られ、吉野川の水面に映える松の美しさを愛でられ「この松を後村上天皇に奉ろう、岩ごと皇居へ持ち帰れ」と供の者にむずかれたと言う逸話が残っています。

 
 吉野山の紅葉を見たあと、吉野離宮があった宮滝に来ました。

 柴橋からの眺めは、ここだけがゴツゴツした岩肌があり、なんといってもエメラルド色の水色。

 そして透明度はすごく印象に残りました。

 時間の都合で早々に立ち去りましたが、宮滝資料館もあり歴史を知るのにもいいところですね。

 またいつか、ゆっくりと散策したいものです。




■撮影日  2008年11月13日(木)
■所在地  吉野郡吉野町宮滝