栢森網掛神事2009 その1

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 毎年1月11日に飛鳥川上流、稲淵の入口に男綱をかけ、栢森の入口に女綱をかける網掛け祭りがあります。疫病が入らぬように、五穀がよく実るように、という祈願のために行なわれるのですが、一時この神事をやめた時に、疫病が流行ったそうで、それから今日まで続いているそうです。

 この網掛神事は「かんじょう掛神事』とも言われ、稲淵、栢森の入口に川をまたいで大きな「かんじょう縄」が掛渡されています。稲淵側は真中に男性の象徴を、栢森側は、女性の象徴に似せたものを結付け、前者を雄綱、後者を雌綱とよばれています。
 
 また、栢森から大字畑への谷筋に男淵・女淵とよぶ二つの淵があります。
 淵の主は竜神で、淵は竜宮に通じると信じられています。男淵の主は男神、女淵の主は女神、ともに雨乞に霊験が著しく、それにまつわる伝説もあるそうです。昔、干天の時は壺坂寺の院主が来て祈祷するのが常であっそうです。

栢森の風景
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 30年ほど昔にタイムスリップしたような光景が目に入ります。
 ここでは、今では珍しいこのような看板が今もなお普通に掛かっています。

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 飛鳥川の上流、この辺は稲淵川と呼ばれ、川のせせらぎが耳に心地よい音色を奏でてくれます。
 水質もとても綺麗で、蛍の見れる川でも有名です。

雌綱の製作光景
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 はっぴの紋は、栢森の紋だろうか? 聞いておけばよかった。

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 ながーいしめ縄です。 これも何mって決まってるんでしょうね。 

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 お供えのみかんです。うまく挟み込んでいますよね。

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 15時50分。さぁ!、やっと準備が終わりました。 おそらく13時頃からつくりはじめたのでしょうか? 私が着いた頃にはほとんどできていましたよ。雌綱も隅の方で、できあがっていました。
 待ち時間は、銀狐さんとおしゃべりをしてて、時間の経つのも早いものです。
 そうそう、この日は雪もチラホラと舞い、寒い一日でしたよー。  ぶるぶるぶる~


 このあとお坊さんが来て、いざ栢森の入り口まで行進です。

 その2につづきますね。

 


■撮影日  2009年1月11日(日)
■所在地  高市郡明日香村栢森
■機材   デジタルX EF-S 60mm F2.8マクロ USM