江包・大西のお綱祭

 毎年2月11日の建国記念日の日に行なわれる『お綱はんの結婚式(江包・大西のお綱祭)』。

 昨年は、北葛城郡河合町にある廣瀬神社の『砂掛けまつり』を見に行ったので、今年はと思ってたので

すが、仕事の調整がつかず行けなかった。

 5月中旬頃までこの綱が素盞鳴神社の鳥居に吊るされていると聞き、見に行ってきました。

 来年は行くぞー。。。その為にも、ちょっと下見に。。。。。

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 初瀬川の南北の江包と大西地区の間で行なわれる『お綱はんの結婚式』。上流から流れてきた二人の神様を、江包は素盞鳴尊、大西は稲田姫を助け、二人が正月に結婚式をあげたことに由来するといいます。祭日は毎年旧正月十日に行われて来ましたが、十年ほど前から二月十一日に改められました。江包からは雄綱(男綱)を、大西からは雌綱(女綱)を作り、共に運び寄り、素盞鳴神社でそれぞれの大注連縄を結合させ、『入船の儀式』を行います。

 綱つくりは、江包では2月9日より村全戸が参加し、江包の春日神社の境内で男綱がつくられます。

 男綱の先は、男性の象徴を示すものとされ、頭部の直径約二メートル、長さは四メートルほどあり、円

錐形で、百メートルもの尾とも言える長い綱がついており、重さ約一屯ほどにもなるそうです。

 出来上がった男綱は祭典当日まで、境内北側の建物に納められ、入口には注連縄がつけられます。

 一方、女綱は大西の市杵島神社の境内にあるお綱堂で、翌日の10日に作られ、その由来は大西の区長

が男綱の大きさを見てこれに見合った女綱を作るそうです、この境内に末社として御綱(おつな)神社があ

り、ご祭神は須勢理姫命で、社殿はなくて、磐座として自然石のみが鎮座しています。

 女綱の形は舟形で、一番太い所の廻りが約五メートル、長さ六メートル、これに引綱をつけ、約百メー

トルの尾がついて、総重量が男綱と同じぐらいにだそうです。

 古くから田遊び祭りの一種で五穀豊穣を祈る祭りでもあります。

 この祭りは、奈良県指定文化財に指定されています。

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 春日神社の鳥居の前で、男綱と女綱が合体しています。

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 この尾は、この網掛橋を渡って大木に縛り付けてありましたよ。

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 江包にある春日神社。 ここで、男綱がつくられます。

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 大西にある市杵島神社。この境内にあるお綱堂で女綱がつくられます。

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 末社の御綱(おつな)神社。ご祭神は須勢理姫命です。






■撮影日  2009年2月11日(水)
■所在地  桜井市江包 / 大西
■機材   EOS-40D EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM