漢國神社 三枝祭 式包丁奉納
鎮華(はなしずめ)『三枝祭(さきぐさまつり)』と式包丁奉納
「日本包丁道 清和四條流式包丁」について
四條流は、平安初期に料理に造詣の深かった第五十八代光孝天皇がお手ずから行われた料理を、
ており、各家元のもとに数十人の門弟が在籍し、すべて男性の料理人で、調理人の世界では名誉ある
存在となっております。その所作は、拝殿の中央に置かれた白布を介添えが徐(しず)かに外し、次に
同じ狩衣・鳥帽子姿の他の介添が三方に載せた「花と魚・包丁・真魚箸(まなばし)」を捧げて俎板の上
に飾ります。手は一切触れず、包丁と真魚箸だけで俎板の上におきます。
続いて包丁人が登場して、包丁と真魚箸を頭上に戴き、やがて十字に構えて組む。こうして邪念を
払うと、決められた作法に従い鮮やかな包丁捌(さば)きで魚は切られます。すべての所作は陰陽の理
論から成り、十分ほどの間に魚は或る一つの「切型」に変身します。この出来上がりの切型は五十ほど
の種類があります。
本日は、このような歴史・伝統によって創り上げられた式包丁に基づき、清和四條流御一門の御奉
仕により「二見鯉」を奉納し、三枝祭(さきぐさまつり)の神前を饒(にぎ)やかにしていただきます。
【現地で頂いた説明文を転記】