多田 来迎寺

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 行基菩薩の開基と伝わりまる来迎寺は、鎌倉時代に東中内に権勢を誇っていた豪族、多田氏の菩提寺

として貞応2年(1223)に本堂が建立されました。(現在の本堂は寛永6年(1629)の再建)

本尊;阿弥陀如来坐像(鎌倉時代初期・快慶作と推定)

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 境内へつづく参道。  ひっそりしたこの空気が好きです♪

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 この寺は現在は無住で、奈良市北小路の慈眼寺のご住職が兼任されているそうです。

 普段のお手入れは四檀家さんが持ち回りで行われています。

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 本堂内には木造善導大師坐像が安置され、檜の寄木造による写実的な肖像彫刻として有名です。

 残念なことに一般公開はされていません。

 地元の方達からは、『ぜんだんさん』と呼ばれ親しまれているそうです。

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 本堂は今にも倒れそう。。。。。

 この本堂で毎年1月9日、オコナイという行事が行われます。

 オコナイは年の初めに五穀豊穣や家内安全を祈願する行事で、南庄(みなんしょ)・友田・小山戸

の責任役員、南庄の一老・二老と来迎寺の役員さんが出席します。

 最後は数珠くりを全員で行い、行事は終了します。

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 鐘は今でも突かれている感じがしました。

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 境内の奥の子安地蔵尊はまだ真新しく、参拝する方も多いのか献花もあり手入れも行き届いて

いました。



 写真には収めていませんが、境内の奥の墓地には鎌倉時代から室町時代にかけての五重石塔や

宝篋印塔70基程並んでいます。

 興福寺や多田氏の関係者の墓碑だそうで、往時は300基以上在ったと伝えられています。

 中でも延慶3年(1310)銘の大和地方最大級といわれる石造宝塔が有名です。 







■撮影日  2011年11月12日(土)
■所在地  奈良市来迎寺町126