《39》 筒井氏の山城、椿尾上城

椿尾上城の全景

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 織田信長に最終、大和一国を任された筒井氏の山城です。
筒井氏の平城は、大和郡山筒井にある筒井城です。

永禄二年(1559)に松永久秀に「筒井平城」を落とされた
筒井順慶が「山ノ城」へ退き、その後しばらく当城を本拠地
として出撃を繰り返している。
元亀二年(1571)の辰市合戦で順慶が久秀を撃破し、筒井城
を回復して後の当城の動向は不明であり、廃城の時期も定かでない。

椿尾上城は、写真の所から入っていくと山道があり、簡単に
主郭へたどり着くことができます。

まずは西側郭群が現れ、城のスケールの大きさがわかります。
西側郭群の東側には、写真にもある櫓台が、その裾野の郭内には
横堀が幾重にもかさなっています。

西側郭群から東に進むと主格に向かいます。主郭は東側郭群に
あり堀切や切岸などがあり南側の防御が意識されている。

主郭は、神社の境内になっておりハイキングルートともなっています。
主郭の北側は各種神社や、井戸など多くみられる。

主郭にある鳥居

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 主郭は現在、神社の境内となっていました。 あまり参拝者も少ない
のでしょうか。 鳥居も今にも朽ち果てそうな状態です。

西の郭群にある櫓台

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 西の郭群の東北の角地に櫓台が築かれていました。 ここは特に防御
が強く、空堀も幾重にあり石垣で築かれた空堀も見られました。

石垣で強固された石垣土塁

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 西側郭群の北側を防御する土塁には、石垣が使われていました。
空堀に沿って石垣土塁が走っており堅固な防御となっています。

登城口

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 左手に登る道が登城口です。城跡までは少し距離がありますが北へ向かい
進むと道に迷うことなくたどり着けます。

別称 筒井山城・椶櫚城 椶櫚山
所在地 奈良市北椿尾町 
形式 山城
高さ 標高528m 比高410m
規模 南北400m 東西450m
築城者・城主 筒井氏
遺構 郭・空堀・竪堀・土塁・石垣


登城日 2007年4月17日(火)

 【参考サイト  奈良大和路「気分はコクジン2」】
 http://gfi401.fc2web.com/narakokujin2-15.htm